「タネをつなぐ人」庭人の世界①
- Yudai Ono
- 2024年2月13日
- 読了時間: 3分
更新日:2月1日

私たちがいつも何気なく目にしたりするお花や野菜は、どれも最初はタネを土にまくところから始まります。
その数ある花のタネの中、ひたすらとビオラのタネを後世につなぎ続けている人『庭人』こと片山清美さんについて書いていこうかと思っています。
タネをつなぎ続けることとは
「タネをつなぐ人」の働きがあってこそ、毎年同じ姿かたちのビオラたちを手にすることができます。タネをつないでいる人たちの役割を簡単に3つにまとめてみました。
1、「ビオラの草丈や色、花のかたちをしっかりと固定させる」
名前の付いているビオラは、きちんと同じ花姿に固定され毎年同じ姿をみせている必要があります。
2、「ビオラ草姿を変化させないようにしながら、そのビオラの弱点を克服して丈夫にする」
同じ品種同士を掛け合わせる続けると、だんだんと弱い品種になるので、一定の期間を経て違う品種の遺伝子を入れる必要があります。
3、「そのビオラを途絶えさせないように種子を取り保存する」
タネをつなぐ人たちがいてようやく毎年同じ姿のビオラを手にすることができます。
それは、とても根気がいる仕事です。庭人さんの情熱や熱い思いがビオラの苗一つひとつににあふれていました。真剣にビオラの育種と向き合う人たちが尊敬し自分の大事なタネを託す気持ちが少しわかる気がしました。植物と関わる仕事はどれも自然の神秘さをいつも肌で感じ取れる良い仕事ですね。
大きく育ったビオラを嬉しそうに眺める片山清美さん。鈴蘭園ホピーにて。
ビオラは大事な子供たち
今回、霧島から飛行機を乗り継いで仙台まではるばる来て下さった庭人さんは、ビオラひとつひとつの生まれやビオラの元親となったビオラの品種について手に取りながら事細かに話してくれました。
まるで我が子について嬉しそうに語るような姿がとても印象に残ります。大事に大事につないで行ったタネを撒いて、その手で育てられたビオラたちが多くの人たちを惹きつけて愛され、ビオラを通して元気付けられるそんな理由はこんな点が大きく関係しているように思えました。
嫁いで行った数多くのビオラたちもまだ庭人さんにとってかわいい子供たちなのです。
霧島からの贈り物
チャンスがあれば、ぜひみなさんも庭人さんにお会いして贈り物とも言えるビオラを彼の手から受け取って欲しいなと思います。寒い季節を乗り切れるとっておきの自分への贈り物になるはずです。
どうしても庭人さんのビオラに会いたい方は
期間限定で開いている。片山清美さんの「霧島からの贈り物」直販サイトです。
そして、ビオラが咲き始める時期になると片山清美さんは霧島の贈り物を置いている全国のショップを回ります。その機会にお近くのショップへ行かれてみるのはいかがでしょうか?
ショップ一覧
ラテール自由ヶ丘 東京都
鈴蘭園ホピー 神戸市
サロンドカフェマンナ 仙台市
フェアリーガーデン 茨城県那珂市
「霧島からの贈り物」庭人の世界② https://www.swallowtailgarden.net/post/「タネをつなぐ人」庭人の世界