チェルシーフラワーショーの舞台裏 2023
- Yudai Ono
- 2024年5月18日
- 読了時間: 3分
更新日:2月1日

チェルシーフラワーショー
ロンドンが新しい国王の戴冠式に沸いた3日後にヒースロー空港へと降り立ちました。今回は年に一度の世界最大のフラワーフェスティバル「チェルシーフラワーショー」の設営の手伝いへ行ってきました。
チェルシーフラワーショーはイギリス🇬🇧の春を告げるイベントでもあります。チェルシーフラワーショーを皮切りにイギリス全土で次々とフラワーショーが開催されます。
設営中は時折雨が降るロンドン特有の冬の気候でしたが、フラワーショーが始まった途端に春の陽気が続きます。ガーデンショーが終わる頃には短い夏へと季節が駆け足で一気に進みます。冬が突然春になるそんな天気の劇的な変化もチェルシーフラワーショーをイギリス人にとって特別なものにしているのかもしれませんね。
さあ春を迎え入れる準備をしよう
会場ではカメラを向ける前からスタッフさんたちが楽しそうに作業をしているのを感じます。チェルシーフラワーショーでの仕事はこショーガーデンに携わる人たちの誇りになっているのを肌で感じます。ここでは誰もがブスッとした表情をしたり大声で怒鳴り散らしたりする人はいません。誰もがこれからやってくる春を迎え入れようとウキウキしています。
巨大なテントの中でも着々と準備が進められて行きます。
チェルシーフラワーショーの会場
会場のチェルシー王立病院は英国陸軍退役軍人のための老兵施設と老人ホームです。ガーデンショー以外の時期に中にある博物館で退役軍人のガイドさんからさまざま話を聞くことができます。
詳しい説明はWikipediaで、https://ja.wikipedia.org/wiki/チェルシー・フラワー・ショー
チェルシーフラワーショーの設営の様子
日本から見ているとピンと来ないかもしれませんが、チェルシーフラワーショーは世界最高峰のガーデンショーです。ここでゴールドメダルを取ることはガーデンデザイナーやガーデナーにとってオリンピックで金メダルを取ることに等しいのです。でも会場設営の風景はなんだかみんな楽しそう。そんな雰囲気が写真から伝わったら嬉しいですね。
次々と到着する植物たち。
会場の設営風景
もう3日後にはチェルシーフラワーショーが始まります。あれだけ会場に溢れかえっていた植物コンテナーがいつの間にか無くなってくると同時に、だんだんと個性的なガーデンが出来上がって来ました。芝生を保護していた金属の板も取り払われて土で汚れていた道路も綺麗になって行きます。慌ただしさとなんだかゆったりした空気が同居するちょっと不思議な雰囲気です。

ラストスパート!! ガーデンの仕上げ作業で大忙し。
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最後は養生のためのアルミ板が外され掃除作業が急ピッチで行われています。
チェルシーフラワーショーの楽しみの一つ、個性的なガーデンショップでのお買い物。Bee Boxも売ってました。
審査の結果
デザイナーの石原和幸さんはコロナの影響もあって4年ぶりの出場になりましたが、無事にゴールドメダルを取ることができました。その時の話しはまたどこかのタイミングで書いて行こうかなと思っています。

RHS のサイト
おまけ
会場の外も「チェルシーフラワーショー」にちなんだミニチュアガーデンがあったりと、お散歩もけっこう楽しいですよ。